独立開業虎の穴 PART-Ⅰ 独立・開業をする前に

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独立・開業 虎の穴



独立・開業すれば、時間に融通が効くようになったり、経済的に豊かになったりするかもしれません。
しかし残念ながら、「夢」とか「やる気」だけでは、経営はうまくいきません。
経営に関する知識や冷静に物事を判断する力を身につけたり、世の中にアンテナを張って常に情報収集をし続けなければなりません。
当然、自分の力が足りない場合は何ヶ月も間、収入が0円ということだってあります。
経理などの事務的なタスクや、営業活動など、学びながら全て一人でこなしていく覚悟と情熱はありますか?
もう一度、独立・開業について現在の自分にできるか否かを考えてみましょう。

どんなに自分が事業としてやりたいことがあっても、そのサービスを利用したいという世の中のニーズや、サービスの供給方法、告知方法、資金がないと事業は成立しません。
・現在必要とされているものは何なのか?
・ そのサービスの普及の障壁になっているものは何なのか?
・ 準備金はいくら必要なのか? 問題を解決するためには、世の中の至る所から情報を集める必要がなります。
そして、正しい道順を事前に設計しなければなりません。
この過程で大切なことは、自分の頭の中だけで考えず、必ずサービスの対象者や仲間などに意見を求めることです。
週末を利用して副業などから始めても良いかもしれません。
きれいに描いたはずの事業計画もふたを開けてみれば、自分都合のサービスでしかなかったということもあります。
机上の空論に終わらないように気をつけましょう。

最終的にビジネスを成功させるためには、「経営者としての資質」や「メンタリティ」が重要と言われています。
自分自身を「個人」ではなく「経営者」として厳しく客観的にみたときに
・ 収益アップの仕組み作りやコスト管理方法を考えるなどの「経営力」
・ 世の中のニーズをキャッチして形にしていく「企画力」
・ 特定の分野、業界に関しての深い知識「専門力」
・ 自分のサービスを提案して対価を得るための「営業力」
・ 協力者、仲間を見つけ出すための「人脈力」
・ 仕事を依頼して、思い通りに実行してもらうための「マネジメント力」
・ あきらめずにPDCAサイクルを廻していく「忍耐力」
以上の資質はいかがでしょうか?
もちろん長所と短所があって当然だと思います。
ここで大切なことは、しっかりと等身大の自分を理解し、良いものを強調し、足りないものを補っていく方法を考えておくということです。


市場のニーズを抽出し、アイデアを形にして行う事業。
日常生活の中では、「もうちょっと〜であれば便利なのに」「〜なサービスがあれば、人に喜んでもらえるかもしれない」などといった発想が出てくることもあるかもしれません。
そのアイデアが現在までに形になっていないものであれば、新しいビジネスとして世の中に広がっていく可能性は十分あるはずです。
サービス・商材のニーズは、必ず、以下のどこかに分類されます。
・ 消費者のニーズ ・ 時代、生活環境のニーズ
・ 人口や地域などの社会的なニーズ
どんなに素晴らしいアイデア・特許でも市場のニーズが極僅かしか存在しないのあれば、事業は成り立ちません。
市場は慎重に調査しましょう。

自分が得意な分野での知識を活かして行う事業。
趣味を事業にしたり、資格を活用しコンサルティングなど専門家として事業を行うことで、独立・開業後も比較的容易にサービスを提供していくことが可能です。
しかし、その反面、プロとしてお客様からお金をいただくことになりますので、より内容の濃いサービスを提供していかなければならないのも事実です。
また、よほどマニアックな趣味や資格でない限り、常に同業との競争になりますので、サービスをどう差別化していくのかを事前に固めることが大切です。
資格を活かした独立・開業の場合は事前に同業者のもとで働いたり、趣味を活かした独立・開業をする場合は、趣味仲間からアドバイスをもらうなど、実際に事業として行った際の営業活動やコスト管理など、十分にイメージをつけておくことが必要です。

現在、勤務先で携わっている仕事をそのまま自身の事業として行う事業。
近年の独立・開業として最も多いのがこのパターンです。
基本は勤務先での仕事を行うことになりますので、仕事の流れや市場の特徴、消費者のニーズなどもほぼ把握している状態で事業を始めることができるため、比較的、事業を順調にスタートできる可能性が高いです。
また、会社での実力が認められているのであれば、交渉次第では勤務先の業務を委託してもらうという方法もあります。
一点だけ気をつけておきたいことは、現在の勤務先で得たお客様を同内容でのサービスで勤務先に許可なく自分の顧客にしないということです。
勤務先との軋轢が生じることは、この後の事業運営にとってプラスになることはまずないので、事前に確認・根回しなどを行っておくなど、細心の注意を払いましょう。

コンビニエンスストアや飲食チェーンなど既に成功しているビジネスパッケージを購入して行う事業。
上記で上げた独立・開業パータンよりもビジネスの成功確率が4倍近いというデータも出ています。
既に世の中に浸透しているブランド力・看板、流通網、システム、オペレーションなどをそのまま使うことができるので、事前の下準備の手間は大幅に削減されます。
しかしその反面、相当の開業資金を準備しなくてはならないことや、毎月のロイヤリティと呼ばれる権利金を払い続けなければならない場合もあるので、投資の回収にはそれなりの年月がかかるかもしれません。
また、フランチャイズ本部との契約上のトラブルなども散見されるため、フランチャイズに加盟する際は、契約条件などを漏れなく確認、吟味し自身が納得した上で契約を進めるようにしましょう。

現在の仕事をしながら、徐々に独立・開業の準備を進めることをオススメします。
まずは「個人事業主」か「会社を設立」して独立するのかを決めなければなりません。
どちらを選択するかによって今後の準備が変わってきます。
例えば、独立・開業後には収益額などにより、課税額が大きく異なったります。
一度、税理士などの専門家に相談して確認しておくのが良いでしょう。
「会社を設立」する場合には、法人の登記するための費用がかかったり、公的機関に提出するための書類の準備など、申請手続きにそれなりの時間と労力を使います。
また、「営業許認可」や「開設届出書」が必要な場合もあるので、自身が独立・開業したい分野・業界については詳しく調べておきましょう。
在職しながら準備を行う場合は、1年ほどの期間を設け、焦らず慎重に進めましょう。

独立・開業をするにあたって絶対に避けておきたいことは、そもそも計画している事業が、市場開拓の可能性もなく、また本来とは違った方向に進めてしますことです。
せっかく何かしらの志を持って独立・開業するのであれば、永く続く事業をしたいですよね。
現在の仕事の延長線上で独立・開業する方は、終業時間外を前提として取引したい顧客の調査や、顧客ニーズの聞き取り、今後の市場の展望・成長性などを把握しておくと良いでしょう。
在職中にしかできない貴重なマーケティング活動となります。
また、休日や終業後の時間などを利用して、自身の事業に関連性の高い勉強会やセミナーに積極的に参加することもオススメします。
知識だけではなく、その業界に強い専門家や同士など、有益な人脈を得られる絶好の機会となります。

最後に、在職中にやってくべき項目を紹介し、第一部を終了したいと思います。

1、事業計画を明確にする。
2、事業形態を決める
3、業界の調査・分析を行う
4、独立・開業後に協力者となる人脈を構築する
5、資金計画を立て、開業費、運転資金などをイメージしておく
6、勤務先を退職した後の行動を決める
7、退職後の各種申請手続きの確認をする
8、自身の事業に必要な各種申請手続きを確認する

2013年05月15日
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